製作:高野幸一[アルカイク]
『ガトー』2005年8月号掲載

 ヴァニラのムース

フルーツ・シュガー:75g
水:90ml
ヴァニラ:1/4本
卵黄:120g
ゼラチン:6g
生クリーム(乳脂肪分35%):230g
  1. フルーツ・シュガー、水、ヴァニラを熱してシロップを作ります。
  2. 卵黄を泡立てて1のシロップを注ぎ、さらに泡立ててパータ・ボンブを作ります。
  3. あらかじめふやかしておいたゼラチンを2に加えて溶かし、混ぜ合わせます。
  4. 泡立てた生クリームと合わせます。

 香辛料のシロップ

水:1000ml
フルーツ・シュガー:350g
シナモン・スティック:10g
スター・アニス(ホール):4g
コリアンダー(ホール):2g
カルダモン(ホール):2g
  1. 全材料を一緒にして加熱します。

 香辛料と白ワインのゼリー

白ワイン:250ml
香辛料のシロップ:250ml
ゲル化剤※:20g
※パールアガーを使用。

作り方
  1. ココットにヴァニラのムースを流して冷やし固めます。
  2. 皮をむいた巨峰、洋梨をのせます。
  3. 香辛料と白ワインのゼリーをかけ、ホールのスパイスを飾ります。

  • フルーツ・シュガー(果糖、フルクトースFructose)はもともと果物などに存在する甘味なので果物と相性が合います。果物のコンポートを作ると糖分の浸透がよく、フレッシュに近い味と香りが残ります。果物の中でも特にパイナップルでその違いがはっきりと現れます。赤い果物の発色をより鮮明にしてくれるのもフルーツ・シュガーの特性です。
    ただ、生地などの使う場合、焼き色がつきやすので火加減に注意してください。
    また、グラニュー糖はお菓子に保形性を与えています。フルーツ・シュガーは保形性の点でグラニュー糖に劣りますが、部分的に使うなら重要な問題ではないでしょう。
    「エピセ」ではヴァニラのムースにフルーツ・シュガーを使ったところ、軟らかい口当たりになりました。香辛料のシロップに使うとはっきりと香辛料の香りがでます。特にシナモン・スティックはグラニュー糖の場合より膨らみ、その分シナモンの香りが充分に広がります。
  • グラニュー糖をフルーツ・シュガーに置き換える場合、ゼリーのように単純に甘味として使うならグラニュー糖の7〜8割です。焼き菓子の場合は加減してそれぞれの適量を見つけてください。